標準ズームレンズ比較

【検証3】
 現在、標準ズームレンズ以外に次のレンズを所有している。

 超広角ズーム:Canon EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM(以下:EF-S10-22mm)
 望遠ズーム :Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS (以下:EF-S55-250mm)

 3種類の標準ズームと以上のレンズの焦点距離毎の開放絞り値を比較してグラフに表した。
 同じ明るさの写真を撮る為に各絞り値における必要な露光時間を表した。

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 他の2本のレンズと組み合わせることで、いずれの標準ズームレンズを携帯した場合でも幅広い焦点距離をカバーできる。
 EF-S10-22mmとEF-S15-85mmの組み合わせでは、15-22mmの範囲がダブってしまうためEF-S10-22mmを携帯する利点が少ないかもしれない。
 しかし広角側は焦点距離が1mm違うだけで大きく画角が異なり、EF-S10-22mmは最短撮影距離が0.24mと寄れるレンズである為、EF-S15-85mmの広角側の弱点を補うことが出来る。
 明確な撮影対象が定まっていない場合、撮影の幅が限定されてしまう為にTAMRON17-50mmのみで撮影に赴くことは少々勇気が要る。
 カメラ1台・レンズが1本で他のアクセサリーも持ち歩けない状況では、さまざまな撮影が可能なSIGMA17-70mmが有利だろう。
 また上のグラフから焦点距離50mmの場合、TAMRON17-50mmは最大でSIGMA17-70mmより2倍、EF-S15-85mmより3倍以上速いシャッタースピードが得られる事が分かる。
 尤もEF-S15-85mmもSIGMA17-70mmも手ブレ補正機能を搭載している為、被写体が静止している状況なら気にならないかもしれない。
 しかし被写体が動いている場合、F2.8通しレンズの性能が発揮されるに違いない。
 ちなみに単焦点レンズEF50mmF1.8を使えば、TAMRON17-50mmのさらに2.5倍速くシャッターが切れる。