コンパクトカメラの活用■動画性能最近のデジタルカメラでは珍しい機能ではないが、S95とWX5はともに動画撮影が可能なカメラである。S95はCCDながらHD動画、WX5はCMOSのメリットを活かしたフルHD動画の撮影が可能である。
動画機能は、"ExmorR"CMOSセンサーとハンディカムで培った技術を活かしたWX5が勝る結果となった。 WX5の動画はコマ数が60フィールド/秒であり、なめらかな動画が撮影された。 さらに動画撮影中の光学ズームが可能で、コンティニュアスAFによりフォーカスが調整される事が素晴らしい。 またWX5はAVCHD方式を採用した為、フルHD動画でもファイルサイズがS95のHD動画よりも小さくなった。 しかしCMOSセンサーの特性で高速で動く被写体が進行方向に歪みやすいので注意が必要である。 WX5の動画性能には劣るものの、S90のVGAサイズから性能アップしたS95のHD動画機能もまた優秀である。 以下の点に注意すれば実用的であると言えるだろう。 撮影開始時にフォーカスが固定されてしまう為、手元にフォーカスを合わせて、風景を撮影するとピンボケになってしまう。 S95のHD動画は30フレーム/秒なので、動画から静止画を切り出す事が難しい場合がある。 ■WX5 スイングパノラマ機能手ブレ補正を行いながら大量の静止画を高速連写して最大295度のパノラマ写真を撮影する機能である。裏面照射CMOSによる高速撮影能力を必要とする為、S95にはないWX5のみの機能となる。 上手に静止が繋ぎ合わされ、動き検出機能により動く被写体も自然に表現された。 さらに設定を変更する事で上下左右4方向のパノラマ撮影が可能である。 ![]() |