コンパクトカメラの活用

■絞りと背景ボケ効果

各焦点距離毎にF値の変化を示した。
S95は絞り羽根を搭載している為、一定の範囲でF値を変更できる。
その為、S95はF値が変化すると画質や背景のボケ効果が変わる。

WX5は絞り羽根を搭載せず、NDフィルターのON/OFFによる露光調整である。
その為、同じ焦点ならF値が変わっても画質や背景のボケ効果には影響がない。


S95
 
焦点距離
(35mmフィルム換算)
28mm 33mm 35mm 42mm 50mm 65mm 70mm 85mm 105mm
F値 F2.0〜8.0 F2.2〜8.0 F2.5〜8.0 F2.8〜8.0 F2.8〜8.0 F3.5〜8.0 F4.0〜8.0 F4.5〜8.0 F4.9〜8.0

WX5  
焦点距離
(35mmフィルム換算)
24mm 29mm 34mm 38mm 46mm 53mm 62mm 74mm 86mm 101mm 120mm
F値 F2.4(7.1) F2.5(7.1) F2.8(8.0) F3.2(9.0) F3.2(9.0) F3.5(10) F4.0(11) F4.5(13) F5.0(14) F5.6(16) F5.9(18)
※( )内はNDフィルター時、WX5は絞り羽根がないので絞りは常に絞りは開放状態である。

 【S95 F値の違いによる背景ボケ効果の違い】
  焦点距離28mm相当で撮影した場合のF2.0とF8.0の写真を比較した。
  F2.0では本の背表紙の文字が読めないが、F8.0では背表紙の文字が鮮明に読めた。
  S95は絞り値を変えるとそれなりに背景のボケ効果が変わるようである。
S95
F2.0 F8.0
s95_28mm_f2.jpg
S95・F2.0・1/6秒・ISO-100
s95_28mm_f8.jpg
S95・F8.0・2秒・ISO-100


 【WX5 背景ぼかしモード】
  WX5はメカニカルな絞り機構を搭載せず、NDフィルターにて露光を調整するカメラである。
  同じ焦点距離ではF値は2段階であり、F値が変わっても背景のボケ効果は変わらない。
  しかし背景ぼかしモードにより、ソフトウェア的に背景のボケ効果を得ることができる。
背景ぼかしモード Pモード撮影
wx5b.jpg
WX5・F4・1/640秒・ISO-125
wx5p.jpg
WX5・F11・1/1250秒・ISO-125

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