標準ズームレンズ比較

 現在、以下の3本の標準ズームレンズが手元に在る。
 Canon EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM (以下:15-85mm)
 SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM (以下:17-70mm)
 TAMRON SP AF 17-50mm F/2.8 XR DiU (以下:17-50mm)
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 各レンズは似ているようでそれぞれ異なる独自の魅力を持っている。
 しかし1回の撮影に標準ズームレンズを何本も連行することは困難である。
 この3本の標準ズームレンズの性格を把握して、自分の撮影スタイルに尤も合致する1本を選択する事を目的として比較を行った。

CANON
EF-S15-85mm
F3.5-5.6
IS USM
SIGMA
17-70mm
F2.8-4
DC MACRO OS HSM
TAMRON
SP AF 17-50mm
F/2.8
XR DiU
レンズ構成 12群17枚 13群17枚 13群16枚
絞り羽根枚数 7枚 7枚 7枚
開放絞り値 F3.5-5.6 F2.8-4.0 F2.8
最小絞り値 F22〜36 F22 F32
最短撮影距離 0.35m 0.22m 0.27m
最大倍率 0.21倍 0.37倍 0.22倍
最大倍率
画像撮影
(望遠側&開放絞り)
macro-15-85.jpg(33726 byte) macro-17-70.jpg(33722 byte) macro-17-50.jpg(32607 byte)
フィルター径 72mm 72mm 67mm
最大径 φ81.6mm φ79mm φ74mm
長さ 87.5mm 88.9mm 81.7mm
質量 575g 535g 434g
手ブレ補正 約4段分 約4段分 非搭載
実売価格 約7万円 約3.5万円 約2.4万円
小売希望価格 \105,000 \56,200 \55,000
レンズ構成
画角(35mm換算) 72.4〜20.2度 78.5〜31.1度
広角側 gk15-85-85[1].jpg(46334 byte) gk15-85-85[1].jpg(46334 byte) gk15-85-85[1].jpg(46334 byte)
望遠側 gk15-85-85[1].jpg(46334 byte) gk15-85-85[1].jpg(46334 byte) gk15-85-85[1].jpg(46334 byte)
備考 焦点距離15mmから85mmと広角から中望遠をカバーする5.7倍ズームレンズ。
EOS7Dのキットレンズだが、単品で買うと高価。
開放から単焦点レンズのようなシャープな写真が撮れ、隠れLレンズとも称される。
最短撮影距離が0.35mの為、接写が難しく室内撮影では不足を感じることがある。
また大口径レンズだがF値は3.5-5.6と並。
焦点距離17mmから70mmをカバーする4.1倍ズームレンズ。
最短撮影距離0.22mであり、望遠側のワーキングスタンス約4.7cmまで接写が可能。
F値は2.8の通しではないが、望遠側もF4.0と明るい。
ただ中心はシャープに写るが周辺が流れ気味なので絞って使いたい。
様々な撮影スタイルが楽しめる万能レンズ。
手ブレ補正(OS)、超音波モーター(HSM)まで搭載してコストパフォーマンスが高い。
ズーム全域でF2.8通しの2.9倍ズームレンズ。
望遠側でのF値が明るい為、早いシャッタースピードが必要な場面で活躍する。
絞り開放の画質はかなり甘めだが、何段か絞るとシャープな写真が撮れる。
タムロン独自のコーティングが施されている為、コントラストと平面性が高い。
手ブレ補正機能がなく、超音波モーターは非搭載。
AFは遅く迷う。動作音も大きい。

EF-S15-85mmを基準(100%)として、SIGMA17-70mmとTAMRON17-50mmのカタログスペックをチャート表に表した。
カタログスペックの比較
chart.jpg(51425 byte)

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